国際頚椎学会⽇本機構 A-P 交流委員会「THE 3rd INTERNATIONAL SEMINAR OF CERVICAL SPINE SURGERY」のご報告
2024年11月9日にネパールの脊椎外科の先⽣⽅との交流事業であるThe 3rd International Seminar of Cervical Spine SurgeryをWeb開催いたしました。御陰様でネパール、日本を含めたアジア諸国から約80名の先生にご参加いただき、とても勉強になる貴重な症例提示と活発かつ有意義な討論が行われました。今回はネパールからDr. Shrestha、日本から私菅野がモデレーターとなり、特にテーマは限定せずに頚椎疾患全般について4名の先生からcase presentationがありました。ネパールからはDr. Pramod Baralが頚椎OPLLに伴う上位頚椎での脊髄障害に対する手術例を、Dr. Dipak Shresthaが上位頚椎の骨巨細胞腫の難治例を提示していただきました。日本からは三原久範先生がForestier病による嚥下障害と神経障害の合併例を、青山剛先生が診断に注意を要した頚髄症と胸椎骨折の合併例をご提示いただきました。いずれの発表も診断や治療に苦慮する症例が含まれており、その後のディスカッションも大変勉強になる貴重なご質問、ご意見を数多く頂くことができました。ご参加の先生方の多大なるご協力により、本セミナーの重要な目的である日本・ネパール間での双方向の活発な学術交流ができました。最後にProf. Ashok Ratna Bajracharyaと三原久範先生からclosing remarkを頂き、盛会のうちにセミナーを終了することができました。開催にあたりご協力頂いたJCSSならびにAP交流委員の先生方にあらためて厚く御礼申し上げます。本セミナーが参加者の皆様にとって有意義な情報共有と国際交流の機会となれば幸いに存じます。今後も本セミナーを定期的に開催して参りますので引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
JCSS-AP交流委員
菅野晴夫