国際頚椎学会⽇本機構 A-P 交流委員会「THE 4rd INTERNATIONAL SEMINAR OF CERVICAL SPINE SURGERY」のご報告
2025 年 3 月 15 日にネパールの脊椎外科の先生方との交流事業である The 4th International Seminar of Cervical Spine Surgery を Web 開催いたしました。御陰様でネパール、日本を含めたアジア諸国から約60名の先生にご参加いただき、とても勉強になる貴重な症例提示と活発かつ有意義な討論が行われました。今回はネパールから Dr. Shrestha、日本から私、鈴木がモデレーターとなり、頚椎疾患について 4 名の先生から case presentation がありました。ネパールからは Dr. Bishnu Babu Thapa がO-C1癒合に伴う頭蓋底嵌入症に対する手術例を、Dr. Binod Bijukache が脊髄損傷後の体温調節困難症例を提示していただきました。日本からは玉井孝司先生が C3-4頚椎症性脊髄症に対しての前方手術、後方手術の選択に関するreviewおよび研究結果を、また北村先生により頚椎椎間板ヘルニアの硬膜内迷入例を提示していただきました。
いずれの発表も診断や治療で悩むことが多い内容であり、活発な討議が行われ大変勉強になりました。ご参加の先生方の多大なるご協力により、本セミナーの重要な目的である日本・ネパール間での双方向の活発な学術交流ができました。最後に Prof. Sauravと三原久範先生から closing remark を頂き、盛会のうちにセミナーを終了することができました。開催にあたりご協力頂いた JCSS ならびに AP 交流委員の先生方にあらためて厚く御礼申し上げます。
私自身、本セミナーにより知識だけでなく、ネパールを含め各国の先生方とのディスカッションから大変良い刺激を受けました。今後も本セミナーが日本およびネパール含め各国の頚椎外科に携わる先生方にとって有意義な情報共有と国際交流の機会となれば幸いに存じます。引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
JCSS-AP 交流委員
鈴木 亨暢
