広報委員会の活動
CSRS(国際頚椎学会)は1973年に米国で設立され第1回学会をFielding会長のもとNew Yorkで開催されて以来、毎年北米の主要都市で開催されている頚椎の臨床と基礎領域で最も歴史と権威のある学会である。1984年にはその分科会としてヨーロッパ部門(CSRS-European Section: CSRS-E)が立ち上がり、以来欧州でも毎年学会が開催されるようになった。我が国では世界に先駆けて頚椎脊柱管拡大術などの先進的な術式が開発されたこともあり、例年約1/3の演題は本邦からのものであり、メンバー数も米国に次いで第2位とその学術的貢献は永きに渡り、高く評価されてきた。1990年代当時は、それ以外のアジア太平洋諸国からの発表ならびに参加者は決して多いとは言えなかった。しかし、2000年に入り、日本のみならず韓国や中国などからの発表と参加者が増え、アジア太平洋部門設立の機運が高まっていた。そこでCSRSの日本人メンバーを中心とした準備委員会が立ち上がり、2年間の準備期間を経て2010年に記念すべき第1回CSRS-Asia Pacific Section (CSRS-AP)学会が神戸で開催された。NPO法人国際頚椎学会日本機構(CSRS-Japan Section : CSRS-J)は、APの日本人メンバーで構成され、これまでのAP学会の開催に向けた企画と運営支援を実質手掛けてきた。CSRS-J広報委員会の役割は、日本をはじめとするアジア太平洋諸外国における頚椎疾患と治療、CSRS各部門学会開催などの情報発信を通じて、正しい頚椎疾患の啓蒙を行う事である。 CSRS-J 広報委員長 石井賢